1971年より山之内製薬(現アステラス製薬)中央研究所において、光に対して安定でかつ水に溶ける性質を有する多くの1,4-ジヒドロピリジン誘導体を合成し、脳血管拡張作用、血圧低下作用、カルシウム拮抗作用及び急性毒性を検討
1974年より臨床試験を実施
1971年より山之内製薬(現アステラス製薬)中央研究所において、光に対して安定でかつ水に溶ける性質を有する多くの1,4-ジヒドロピリジン誘導体を合成し、脳血管拡張作用、血圧低下作用、カルシウム拮抗作用及び急性毒性を検討
ペルジピン錠10mg
ペルジピン錠20mg
ペルジピンLAカプセル20mg
ペルジピンLAカプセル40mg
ペルジピン散10%
ペルジピン注射液2mg
ペルジピン注射液10mg
ペルジピン注射液25mg
本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり2~10μgの点滴速度で投与を開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。なお、急速に血圧を下げる必要がある場合には、本剤をそのまま体重1kg当たりニカルジピン塩酸塩として10~30μgを静脈内投与する。
フェンタニール麻酔時、β-遮断剤と本剤の併用で血圧低下がみられることがある2)。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。
ジゴキシンの作用を増強し3)、中毒症状(嘔気、嘔吐、めまい、徐脈、不整脈等)があらわれることがある。必要に応じジゴキシンを減量する。
タンドスピロンクエン酸塩は中枢性の血圧降下作用を有し、相加的な降圧作用を示す4)。
本剤が神経筋接合部位において、シナプス前あるいは後にアセチルコリン放出を抑制させること、及び骨格筋の筋小胞体でのCa遊離抑制による筋自体の収縮力の低下等が考えられている 5)。
免疫抑制剤の作用を増強し6)、中毒症状(特に腎機能異常)があらわれることがある。また、本剤の作用を増強し、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ免疫抑制剤及び本剤を減量する。
(1) 本剤の蛋白結合率が高いため、血漿蛋白結合競合により、遊離型フェニトインが上昇する。
(2) CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される7),8)。
本剤の作用が増強され、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ本剤を減量する9)。
外国において本注射剤で治療した冠動脈疾患患者の1%未満に狭心痛の発現あるいは悪化が認められたとの報告がある。
AST・ALT・γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
高血圧緊急症で体重50kgの患者さんにペルジピンを2.0(μg/kg/分)の
点滴速度で投与する場合、
6.0(ml/時)
点滴溶液が必要になります。
軽症~中等症本態性高血圧症に対する、臨床比較試験において、ペルジピンLA1回20~40mg1日2回投与は、ペルジピン錠1回10~20mg1日3回投与と同等の降圧効果と有用性を示しました1)。
尚、LAの1日用量(40~80mg)が、錠・散の1日用量(30~60mg)より多いのは、以下の理由が考えられます。
①ペルジピンLAは徐放化されているため吸収率が低下している。(LAの吸収率は通常錠の約70%)
②ペルジピンLAは徐放化により徐々に吸収されるため、初回通過効果(不活性化)を受けやすい2)。
ペルジピンLAカプセルの開発時の臨床試験において、ペルジピン錠(30mg/日、分3)はペルジピンLA(40mg/日、分2)と同等の降圧効果、安全性が確認されています。1)
ペルジピン注射液の承認された用法及び用量において、「手術時の異常高血圧の救急処置」に対しては原液(0.1%)のまま、静脈内投与(ワンショット投与)することができますが、「高血圧性緊急症」「急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む)」には原液投与の適応はなく、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%の濃度に調整して点滴静注で投与してください。
ペルジピン注射液は、フィルターに吸着することが報告されていますが、時間経過と共に回復します。ペルジピン注射液が吸着しない材質の医療器具を選ぶことで、吸着を防ぐことが可能です。吸着しない材質としてはガラス、ポリプロピレン(PP)があります。ペルジピン注射液は、患者の病態や血圧をモニターしながら点滴速度を調節してご使用いただきますようお願いいたします。
静脈炎の予防方法としては同じ個所に再度注射針を刺入せず、毎回刺入箇所を変えて頂きたいと思います。対処法としては漏出箇所の肌を清水で洗浄後に冷湿布や冷罨法を施して様子を見て頂き、必要によってはステロイド外用剤などを使用して炎症をおさえてください。