セフゾンカプセルの電子添文の「高度の腎障害のある患者」について「9.特定の背景を有する患者に関する注意」で注意喚起しています。
添付文書に以下の様に記載していますが、腎障害患者(血液透析患者を除く)の具体的な投与量・投与間隔は示しておりません。
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 高度の腎障害のある患者
腎障害の程度に応じて投与量を減量し、投与の間隔をあけて使用すること。血中濃度が持続する。
[7.16.6.1参照]
7.用法及び用量に関連する注意
血液透析患者では1日100mg1回投与が望ましい。
なお、「8.重要な基本的注意」及び「11.1重大な副作用」の項には以下の記載があり、投与にあたっては十分な観察が必要です。
8.重要な基本的注意
8.4 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.7参照]
11.副作用
11.1 重大な副作用
11.1.7 腎障害(0.1%未満)
急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。[8.4参照]
また、セフゾンの透析除去率は以下の通りです。
1)腹膜透析(CAPD)1)
CAPD 施行患者(BUN 34~90mg/dL、SCr 2.3~17mg/dL)4例に CAPD
施行2時間前にセフゾン100mg(力価)を単回経口投与したとき、投与後23~25時間で透析液へ1.45~5.23mg移行した。
2)血液透析(HD)2)
61%
参考文献)
1) Tomino Y et al.:Arzneimittel-Forschung,48(8):862-867,1998
2) Hishida A et al.:Antimicrobial Agents and Chemotherapy,42(7):1718-1721,1998